スリル・ミー 2012・7・29

2012・7・29
スリル・ミー
天王洲銀河劇場

原作・音楽・脚本:ステファン・ドルギノフ
演出:栗山民也

私:田代万里生
彼:新納慎也

【感想】
どう言ったらいいんだろう。
とにかく凄かった。
東京公演の千秋楽。
「私」の視点で描かれる世界。
私は「私」に同化する。
ドキドキして、身もだえし、彼に振りむいてほしい、彼を自分のものにしたい。せつないほどの純粋な思いがひしひしと伝わってきた。
ああ、本当に彼は、なぜ、あんなにも魅力的なのでしょうか、
邪険にされればされるほど、「私」は彼に惹かれていく。
見ている私も。

二人はどういう関係なのか、考えつつ。
でも、34年前の過去のことを観客は見ているわけだ。
「彼」はあくまでも、「私」の見ていた「彼」だから、どこまでが本当かわからないと言えば分らない。
分からないと言えば、本当のこと何て本人にも分からないことは多いよね。

私は、人の心の「闇」について考えてしまった。
愛する者を手に入れたいと思うのは普通のことだけど、独占したいというのは「闇」?
「闇」のない人間はいないから、「闇」の方に流れるかどうか。


「彼」が、なぜ、「殺人」を思い付いたのか。超人の称号がほしかった?
「彼」はコンプレックス持っていた?
父親に対して。
弟に対して。
「私」に対して。
女遊びも派手にやってたらしいことが語られる。
放火もしょっちゅう。盗みも。最後に強盗殺人の完全犯罪を考える。
「ぼくは超人だ」って、誰に向かって言いたかったんだろう。
そして、誰よりも優位に立ちたかったに違いない。
それなのに、「私」の告白で、彼は下位におかれる。
最初びっくりして信じられない感じだったけど、だんだん落ち着いてきて、最後にはすごく安堵するみたいになるところで、「彼」は終わる。

「九十九年」という歌が、私は好きだった。



好きだったところ。
・新納さんの手と指。キレイ。細くて長くて。理想的な手。
・手が雄弁に物語る表情。
また見たいなー。あの手でお手手つなぐところ。

・新納さんのオールバック姿。ああかっこいい。
でもって、ワイシャツの袖をまくって着る着方がツボ。
ネクタイ取って、三つ揃いのベストだけになってる姿の時が好みですね。

おまけに今日は、今年のチケット運を使い果たしたような良席で、ほんと眼福でした。

大阪公演は8月8日(水)
サンケイホールブリーゼにて
http://www.m-tmjp.com/category/1620993.html



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