Sweet Drops―あるパティシエの物語―

2008・4・18~5・11
歌劇★ビジュー公演
Sweet Drops―あるパティシエの物語―
兵庫県立歴史博物館(菓子博テーマ館)内 B1Fホール

【スタッフ】

主催:ネザーランズセンター 権藤君子
舞台製作:Kiyomi’s
監修:河内厚郎
脚本・演出:敬天(あつたか)
音楽:Kiyomi’s/松岳一輝
照明:藤本昌久
振付:矢倉鶴雄・中野栄里子
照明・音響:㈱西脇綜合舞台
衣裳:大谷衣裳㈱・Kiyomi’s


【キャスト】
透    :那月峻・友麻亜里・安希つかさ
トヲル  :瑞木彩乃・安希つかさ・波輝一夢
かあや :美森あいか・ゆめのさよ・高畠ゆうみ
真  子:ゆめのさよ・さあな・花風ひかる
シュガー:美城まり・鳴海じゅん・草風なな

【私が見た日のキャスト】
① 透     :友麻亜里
  トヲル   :波輝一夢
  かあや :美森あいか
  真 子 :さあな
  シュガー :鳴海じゅん

② 透   :那月峻
  トヲル  :安希つかさ
  かあや :ゆめのさよ
  真 子  :花風ひかる
  シュガー:草風なな

【ストーリー】

プロローグ:あまいクリームには苺の王冠を
第一場:チョコのタルトはほろ苦く
第二場:コカ・コーラの泡に見た夢は
第三場:ポップなキャンディーはリズムに乗って
第四場:ふんわりシフォンの風が吹く
第五場:七色チェリービーンズの輝きを


透はパティシエ。国際コンクールに応募しようというくらい将来有望。
同じ店のシンジと共同レシピで応募しようと思っていたが、シンジに裏切られて、お菓子作りへの情熱を無くす。
店をやめて、うろうろしている。
そこへ、かあやと名乗る少女が現れて、彼にお菓子を作るように勧める。
かあやは、おかしの妖精。
シュガーにあの人にもう一度お菓子を作る気持ちを取り戻すように言われる。
「もし、できたら、もっと上の階級?になれるよ。」
かあやは、透に話しかけていると、シュガーは透の若い時の姿を見せる。
お菓子作りに没頭するトヲル。
デートの約束も忘れちゃう。

過去、お菓子にまつわる思い出が、透の中にあふれてくる。
そして
13年前にあった、阪神淡路大震災の時のことに。

「お菓子を食べてる人の笑顔が見たくて、パティシエになったんだ!!」

そこへ、真子がシンジさんのことは誤解だったと告げにくる。




【感想】

私には、透の心象風景に見えた。
一時間の間に、透がたどった心の軌跡。


人は簡単に人を疑えるのではないだろうか。
(私が疑い深いだけか、)
とはいえ、「疑い」そのものが心の中に起こる現象である。
それは、心の闇になる。
闇に引き込まれたら、なかなか、復活出来ないと思う。
かあやたちはお菓子の妖精だが、透の心象風景と思えば、透の心の奥底にあるお菓子への愛情が具現化されたのではないか。

だから、自己再生の物語として、素直に見ることができた。

有名な菓子職人になることが目的だったんじゃない、お菓子でみんなを笑顔にさせるんやっていう、原点に立ち戻り、もういちどスタートを切る。

そのお菓子への愛が妖精になっていたんだと思う。

「再生」
帰りながら、この話は以前見たLove letterによく似ていると思った。
主人公が見失っていた自分を取り戻す。
「自己回復」という点では、共通するテーマだったと思う。


<出演者について>
友麻さんの透は大人っぽい役作りだったように思えました。
舞台全体が「渋い」味わいになるような、より大人な雰囲気。
だから、美森さんのかあやはよけいに子供っぽく感じられました。

鳴海さんのシュガーを先に見たので、シュガーって上級生というか、「上」の人って感じが強くて、草風さんの「シュガー」は当然ながら、しっかり者のお姉さんという感じに思いました。
ちょっと、出番が鳴海さんのほうが多いのか?いつもいるような気がしました。(ダンスシーンだけかも)
それぞれの「シュガー」は面白いと思いました。

トヲルは波輝さんのほうはやさしい感じ。
安希さんは、濃く作ってあるように感じました。
(ここは恋は盲目なので、正しい判断はできていませんよ)

ゆめのさんのかあやは、かわいくて、「らしい」と思いました。

さあなさんは名前は知ってましたが、拝見するのは初めてでした。
どんな演技なんだろうと思っていましたが、「普通の女性」らしい、感じが出ていました。
花風さんも、同じ「真子」役でしたが、私が見た花風さんの役の中では一番良かったと思います。
いままで、どうも、「ぶりっこ」(死語ですけど…)の感じが鼻について、、、。
でも、今回は、「真子」がしっとりしてて「いい女性」って思えました。

那月さんはさすが、演技に説得力があって、歌の歌詞が明瞭に聴き取れます。

①と②で、まったく違う味わい。
ああ、やっぱりDVDを買うべきだろうか・・・。



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