ミュージカル「1789 バスティーユの恋人たち」

ミュージカル「1789 バスチーユの恋人たち」
2016 4月22日(金)
帝国劇場

【スタッフ】
ストーリー: Dove Attia, François Chouquet
作詞: Dove Attia, Vincent Baguian, François Chouquet
作曲: Rodrigue Janois, William Rousseau, Jean-Pierre Pilot, Olivier Schultheis, Dove Attia, Louis Delort, Laurent Delort, François Castello, Benoit Poher, Silvio Lisborne, Manon Romit, Elio Antony,

潤色・演出:小池修一郎

音楽:太田健
美術:松井るみ
衣裳:生澤美子

【キャスト】
ロナン:加藤和樹
オランプ:夢咲ねね
マリー・アントワネット:鳳樹かなめ

アルトワ伯:吉野圭吾

ペイロール:岡幸二郎
ソレーヌ(ロナンの妹):ソニン

ダンドン:上原理生
ロベスピエール:古川雄大
カミーユ・デムーラン:渡辺大輔

フェルゼン:広瀬友祐
ラマール:坂元健児

【感想】
<自由>と<愛>がテーマ。
パンフレットに書いてある。
ただ、私は<自由>により重みを感じた。
<愛>は強くは感じなかった。
主人公は死んだ。
主人公の意志が引き継がれて人権宣言につながる。
でも、自由は脅かされやすいから、こうやって何度も何度も繰り返し確認する必要があるのではないかと思った。

革命の思想は正しいけれど、暴力はいけないと思う。
何度かギロチンの模型が登場するけれど、王と王妃以外の舞台上の人物たちも革命派でさえもギロチンにかかって処刑される。
わたしたちは知っている。そのすさまじさを。

などと思いながら最終シーンを見ていました。

とにかく装置がすごいです。
大きなふたみたいな仕掛けで天井だったり床だったりするんです。
マリー・アントワネット登場のシーンもそれを使って上から降りてくる。
衣裳全体で覆い尽くされている風に見せる。

天上界と地上の違いを出そうとしているんですね。

最後に、ロナンが上から登場。一人半開きの状態のところに腰掛ける。

死んでるから別世界。
生きてる人は地上にいる。
はっきり見て分かる。


岡さんが客席から登場して、最初の曲を歌う。
これが、すごい。
とにかく岡さんは最初から最後までぶれずに悪役やっていました。
ジャベールの面影がちらつきます。
終始一貫、悪役してました。
ロナンの父を殺す。
革命派と戦う。

吉野さんのアルトワ公は、いやらしい。人間としていやらしい。
民衆を憎み、王権を手に入れようと画策し、ヒロインを毒牙にかけようとする。
優雅にいやらしく演じていらっしゃいました。

サカケンさんは、コミカルな役どころ。
お得意ですね。
二枚目は嫌いですが、こういうのは安心して見ていられる点でよかったと思います。

広瀬友祐氏はたぶん初。
今まで見ていないと思うけど、見ていたらごめんなさい。
身長高い。二枚目がぴったりのノーブルなお顔立ち。
フェルゼンにぴったりでした。

大ちゃんについては、もう、可愛くてかわいくて。
ついつい見入っちゃいました。
歌も、このメンバーに入ると弱いほうで、逆にがんばれーって思っちゃう。
スレージーの時の「キング」では、色っぽかったのに今回は、初々しいていうか、可愛かった。
チャーミング。本当に自分が民衆のために頑張るぞっていうのが出ていて。

古川君はロベスピエール。シュッとしているから、冷たい感じがよく出ていた。
あのあと、彼は次々に人を断頭台に送り付ける。
「怖さ」。

ダンドンの上原理生くんは、熱い男だった。
ロナンの妹と恋に落ちる。
いい男ではないといわれるけど、十分いい男。
歌声がいいのは当然ながら、よく踊っていました。

ソニンさんが、やった妹の役は、物語の上である意味かなめだと思う。
父親を幕開きで殺され、終幕で兄も殺される。
途中、娼婦にならざるを得なくて、人生の辛酸をなめる。

ロナンも苦労してるのかもしれないけど、妹の苦労と度合いが違う気がする。
物語としての舞台よりも歌や、踊りが中心の舞台なのだと書かれているけれど、つい物語的に見てしまうので、もっとこの人物を掘り下げていくとよかった気がしてしまう。

マリー・アントワネットとオランプにスポットライトが当たっているけれど。
衣裳はこちらのほうが素敵だからね。


主役、加藤君について。
加藤君は、歌がうまいし、演技もできる。アクションも相当行ける。
ダンスは、ダンスは、ちょっとだけ大ちゃんのほうがうまいかも。
でも、見事主役。
荒々しいロナン。怒りに震えるロナンでした。
なんかもう、かっこいいよね。
大ちゃんと加藤君が出てるとどっち見ようか迷っちゃうもん。

なんか、ひところは、四季出身の人が、東宝の舞台をうずめていた気がしたけど、こうやって、テニミュ出身者も(厳密にはデビューではないけど)東宝の主役するんだなあと思ったら、すごく感慨深い。

あと、立川三貴さんの銀行家ネッケルがものすごく的確なお芝居されていて、説得力があったと思いました。
ルイ十六世の方(増澤ノゾムさん)もよかったと思います。
こういう芝居がちゃんとしていないとアントワネットがフェルゼンより家族をとる選択がうそっぽくなっちゃうから。

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