『ロボロボ』感想

キティエンターテインメント・プレゼンツ
シャトナー of ワンダー #3
『ロボ・ロボ』
2016年1月24日
天王洲銀河劇場

作・演出
西田シャトナー

【キャスト】
アナライザー:玉城裕規
レコーダー:小澤亮太
コック:佐藤流司
ゲーマー:荒木健太朗 
ワーカー:山川ありそ
ドクター:根本正勝
ナビゲーター:村田 充

【スタッフ】
音楽:ジャッキー池田
美術:たにがきいくこ
照明:加藤 学 
音響:天野高志
衣裳:サイトウマサミ
ヘアメイク:野澤幸雄(studio AD)
演出助手:中川真希
舞台監督:北林 勇人
技術監督:北條 孝
宣伝美術:加藤幹也
宣伝写真:前 康輔
票券:東京音協
キャスティング:杉山麻衣
制作:今井爽歩(キティエンターテインメント)制作助手:安部祥子(合同会社みみくり)
監修:登紀子
アシスタントプロデューサー:髙橋彩乃(キティエンターテインメント)/麻場優美(キティパブリッシング)
ゼネラルプロデューサー:永田悦久(キティエンターテインメント)
プロデューサー:多賀英典(キティエンターテインメント)
協力:田辺エージェンシー 
企画・製作:キティエンターテインメント



西田シャトナー演出作品を見てみたかった。
村田さんご出演なので見たかった。

【感想というか、解釈というか】
・ロボットものとしては、「オズ」(スタジオライフ)を見て以来かな。
オズはロボット(サイバノイド)と人間がいて両方の交流があった。
・ロボロボはロボットだけ。
・ロボットがロボットだけで時間を過ごしている中で人間的になっていく。
「友情」、そして究極の「自己犠牲」。

・ロボットがロボットを助けるようになるのだろうか?
 人間がいない世界で。
・今のところそれはおとぎ話のような気がする。
・アナライザーは分析ロボット。情報を分析して未来を予測する。
・レコーダーは記録する。
・ゲーマーはゲーム・スポーツなんでもござれ。
・ドクターはドクター。
・ナビゲーターはどんな乗り物も操縦できる。
・ワーカーは力仕事。
・コックはコック。

幕開き、たぶん飛行機を暗示する七つの提灯というか四角い光の入れ物七つ。
不時着してから。
彼らが目覚めたときそこは無人の島だった。
残された時間は9時間55分。
しかし、ナビゲーターはすぐに脱落してしまう。たぶん機能が狂ったんですよね。
で、ゲーマーはアナライザーに逆らって消える。捕まった時は足が壊れていて、ドクターに直してもらう。
ドクターはゲーマーの頭脳を取り出すのをやめて自分の頭脳を提供して機能停止。
ここは、わかる。ロボット的にやってはいけないことをしてしまうわけだから、機能停止することで、ドクターはロボットの自我を守ったということかと思う。

ナビゲーターは最後まで狂ったまま。
ワーカーは自分の動力を提供して機能停止。
コックは最後まで生き残る。

レコーダーも生き残る。
アナライザーは一時、暴君のような振る舞いがあるものの、彼こそが最も自己犠牲を払ったロボットだった。
全てを見通していたから、
不時着後10年の時が流れて初めて発動した。七体のロボット。
最後に「オイル」が見つかった時に10年たったことがわかる。
なぜならば植物の中に取り込まれた非常用オイルの缶が見つかるから。
ここで、驚かされる。アナライザーは最初から気が付いていた、とレコーダーに告白する。
レコーダーは最初の「花、果実、、、」のくだりを何度も再生して何かに気が付き始めるのだけれども、アナライザーにそんなことはやめろと言われてやめる。そこは観客にヒントを与えているところなのですね。



開演前、海の音。

光のキューブの出てくる前に「花・植物・果実・・・・こんなに美しいなんて、幸せだ」というのをみんながやって見せる。
「花、・・・」は何回か登場してくる。
飛行機を操縦していた人を見せようとしているのはわかったけど、10年前の光景だったなんて。

光のキューブが去ってから、一体一体の自己紹介が行われる。
自己紹介は展示会でのPRという体である。
華やかで見ていて面白いと思う。
「ロボットマイム」で通される。
小道具はない。
セットは舞台上に盆が二枚。左右に設置されている。
その両方にL字型のちょっとした坂の台があって真ん中でくっつくとX字になる。

エピローグ、コックとレコーダーは飛び立つ。
あの飛行機は人間のいる大陸まで到着できただろうか。

光のキューブが再登場する。ロボットたちの「魂」は飛行機と残った二人のロボットの一部になった。
光のキューブは飛行機を形作るとともにロボットの「魂」でもあるのだ。



<美術>
背景には吊りもの。
ステンレスの棒が四本の中にぎっしりビーチボールのような丸い風船。下のほうは黒、真ん中銀、上のほう白と色分けされてつられている。
そのほかに棒の外にいくつかぶら下がっている。
照明によって、黒いボールは見えないこともあるが、そういう効果を狙ったのだろう。
緑の照明が当たると、森の中のようだし、丸いから木の実を連想させる。
きれいでなかなか良かったと思う。

<衣装>
・鬘・衣装(帽子)・メイクなどロボットそれぞれの個性に合わせてよく工夫されていたと思う。
金髪・赤髪・水色髪ははっきり区別できる。
コックはコック帽。
なんとなく全体に「オズの魔法使い」のブリキ男のようなテイストが感じられる。
絵本の世界のような。

<テーマ>
人間とは何かをロボットを通して考える。自己犠牲を払うのは人間。ロボットにはその考えはない。主人である人間に対して自己犠牲を働くことはあってもロボット同士で守りあうということがあるのだろうか。
いや、本当にはないのだろう。
だから、自己犠牲を払うということの純粋性を浮き彫りにしているのかもしれない。
でも、正直なところ自己犠牲が崇高であるというような語り口は好きじゃない。
自己犠牲を他人に強要するようで嫌いだ。
もちろん作者はそんなことは意図していないとは思うけれど。
ロボットもお互いを思いあう「友情」が成立するのではないかということに重きを置いていると思う。

七人のうち五人がいなくなる。
こうまでして助かって何になるのだろう。
ロボットたちも戻って何になるのかという疑問を持つ。
ただ、アナライザーは意味があるという。
人間の「生」にもそういうところがあるかもしれない。
無意味かもしれない、ごく普通の日常を毎日繰り返しこのような自分が何の役に立つのだろう。
いつも私は非常に落ち込む。
アナライザーは答えを示す。
「ただ生きることに意味がある」と。

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