ガマ王子vsザリガニ魔人(再演)

PARCO劇場
2008・3・25
「MID  SUMMER CAROL 
ガマ王子vsザリガニ魔人」

<スタッフ>
作/後藤ひろひと
演出/G2
美術/古川雅之
照明/小川幾雄
音響/井上正弘
音楽/佐藤史朗
衣裳/前田文子
ヘアメイク/小島裕司
劇中歌/瓜生明希葉
演出助手/髙野玲
舞台監督/榎太郎

<キャスト>
吉田綱太郎/大貫
志村玲那/パコ
笠原浩夫/室町
新妻聖子/光岡
山内圭哉/龍門寺
中山裕一朗/滝田
戸次重幸/浩一・浩二
月船さらら/雅美
楠見薫/木之元
春風亭昇太/堀米
岡田浩暉/浅野


<感想>
「大変」という言葉は「大きく変わる」と書くのだということを、最近聞いた。
言われてみればその通り。
大きく変わることはものすごく「大変」だ。

大人になってから変わるのもすごく「大変」だ。

ここに出てくる主人公「おおぬき」は、老人だ。
偏屈で、頑固者。
今までの生き方を疑ったこともない。
だが、変わろうとしている。

彼の口癖は「おれのことをお前が知っているというだけで腹が立つ」だ。
彼は、入院している病院でさまざまな人間を罵倒しまくっている。
傲慢な、だが、このあとにくる死を恐れている老人のいらだち。
誰のことも受け入れない彼だったが、彼のことを覚えていられない少女「パコ」と知り合う。
パコは事故で、脳に後遺症が残って、記憶を一日分しかとどめておけないのだ。

大貫はその事情を知らない。
誤解から、彼は少女に手をあげてしまう。
翌日、打たれた右頬に手を当てた時、パコはかすかに彼を覚えていた。

大貫は、パコに覚えていてもらえるように絵本「ガマ王子VSザリガニ魔人」を毎日読んで聞かせる。「おおぬき!」とパコはなつく。だが、夕方、病室に入って寝てしまうと、翌日パコは「おおぬき」と初対面。右頬に手を当てると、「知ってる」という。その繰り返し。

そして、大貫たちはパコのために「ガマ王子VSザリガニ魔人」を病院のクリスマス会の出し物に決める。

そこに、元子役の売れない役者や、元暴走族の消防士、絵本作家、裁判で賠償金をたくさん引き出すために長期入院している女とか、さまざまな人が絡んでくる。

でも、最終的にパコのためにみんなで、出し物を成功させよとするのだ。

大貫はガマ王子に扮し、最後まで芝居をやり遂げた。
傲慢で高慢ちきで、偏屈で、、、、、。
数え上げたらきりがないほど、いやな老人の大貫が、パコのために変わったのだ。

とまあ、こんなお話だったように思います。
それぞれの役者さんがきちんとその役目を果していたので、非常に見ごたえのあるお芝居でした。
それと、絵本の中の言葉が繰り返して出てくるのですが、それが、後半の本当に芝居としてやる場面のところに生きてくるんですよ。
最後、涙しちゃうんですが、途中で、ものすごくいろんな笑いが仕組まれていて、笑ったり、泣いたり、考えたり、充実した約3時間でした。

変わるというのはむずかしいこと、それに立ち向かう人々の勇気に癒されました。


シアターガイドで舞台稽古の様子を見られます。








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