歌劇★ビジュー「モール・ヴィヴァン」その5(敬天作品について)

せっかくなので、歌劇★ビジューの作品について考えてみた。
ラブレター
カリーニョ
http://kangeki-nikki.at.webry.info/200410/article_10.html
http://kangeki-nikki.at.webry.info/200410/article_11.html
http://kangeki-nikki.at.webry.info/200410/article_16.html


と、生で観たのは2作と今回の「モール・ヴィヴァン」

明確なテーマ設定。
練られた演出。
脚本のうまさ。
(年々良くなっていると思う)
あてがきなのか?出演者が役にはまっている。

確かに、今回の「モール・ヴィヴァン」は西洋ものだったが、ホラー色?異次元との交流?はどの作品にも共通してみられる。
敬天の好みなのか、主演の那月に合わせているのか?
「ラブレター」では、那月さんは記憶喪失の青年。青年の心を表現する少年の影が出てくる。
「カリーニョ」では、那月さんは「声聞師」で、異界の声を聞くことができる。
「モール・ヴィヴァン」伝説の魔族の長が那月さん。

それぞれに意味があり、役柄は深く掘り下げられていると思うが、
いつも同じというパターンにならないことを願う。
(まあ、でも、好きな漫画家の作品は、いつも同じ香りがするのと同じようなものかもしれないが。)


那月峻を主演に据えているが、そのほかの出演者は、演目ごとに変えていく。
いいけれど、良くないかも。
OSKOGが主な共演者。
一度宝塚出身者と共演していたが。(これは未見)

いい点は、気心の知れた、仲間と仕事ができる。
作者はよく出演者を知っていて、作品を書くことができるというところ。
OSKOG以外の人材をどのように補給するのか?
歌劇の香りのする人材は貴重です。
宝塚出身者は多いかもしれないが、においというか、雰囲気が、ビジューの作品に合う人は少ないだろうな。
人材を育てるということは考えないのだろうか?
良くないというよりは、疑問です。


小劇場公演ばかりだ。
中劇場ですら、見たことがない。
ビジューの公演は。
客席が近い。近い。
(最後列が6列目って。)
だからかもしれない、千爽さんの芝居が、「エルドラド」(これは「はやみ」作品)のころと全然違っていた。
たぶん、ほかの出演者もそうなんじゃないかと思う。
鍛えられるのじゃないか?
また、いろんな会場を、自分の作品世界に合うように使っている。
(効果が最大かどうかは、わからないが。。。。)
少なくとも、私が観た3つの作品は、まったく別の形の劇場だった。


3つしか見ていないから、断言しちゃなんだけど、敬天さんは、自分の作りたい世界を作って発表しているという、とても、恵まれた作家だと思う。
スポンサーの注文に応じてとか、商業演劇の配役を見るとあざとい配役があったりするけど、そういうものとは無縁のような気がする。
ある意味「本来の演劇」を「歌劇」で表現しているといえるのじゃないか。

男役がいて、女だけでという特殊な世界だが、「歌劇」を熟知しているだけに毎回完成度が高いのだろう。
ビジューの作品を見るということは、敬天さんの心の中をのぞいているのと同じなのかもしれない。

今後、どのような進化が見られるか、また機会があればビジュー作品を観劇してみようと思う。


 長々とおつきあいくださりありがとうございました。
 とりあえず、今回で、ビジュー「モール・ヴィヴァン」についてはおしまいです。

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