歌劇★ビジュー「モール・ヴィヴァン」その4(感想&出演者)について

【感想】
見終わった後、心の中にごつごつした、飲み込めない塊がたくさん、入ってきてしまった。

感想が書きにくい。
というか、感想は、あるんだけど、何から書いたらいいのかわからない。
作者が言いたいことは、いっぱいあったようなんだけど、
私の受け止められたことや、受け取ったことは、そのほんの一部のような気がする。

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妄執
メルジェベト
ロミュアルド

悲しみと苦悩
ジェラジュニス


ライシャム
アンジェネ

無垢・純真=白
エヴァンジェリン

100年に一度の契約とは何だったのか?
「悪魔」が存在するのか?
老いることなく、永遠の時を過ごす魔族。彼らにとって何が必要なのか?
不明な部分も多い。

メルジェベトの妄執
メルジェベトは、お城に住んでいて、伯爵に庇護されているような感じなんだけど、
結局、伯爵のことを恨んでいる。
ダンスシーンで、彼女が幸せだったころのことが表現される。
子供も、いたみたい。
しかし、裏切りを受けて、、、、。
ということだが、ヴェルコラック城で過ごすうちに、記憶が変化していく。
変化した記憶の中にあるのは、幸せだったころのこと。
「幸せ」って何か?
メルジェベトの欲望は、もう一度、幸せだったころに戻ること?
私は、メルジェベトの最後が悲しかった。
最初に見たとき、一番心に残ったのが、メルジェベトだった。
「記憶」を自分の都合のいいように変えていく、「人間」とはそういう生き物なんだということを、伝えようとしていたのではないか。
裏切られたのに、そのことを忘れて愛されていたことだけを思い出として、長年生きてきたメルジェベト。<妄執>はやがて、伯爵への復讐に。思い出だけを頼りに長い年月を生きるのはどんなにつらいことだろう。
メルジェベトは、人間の一番悲しい姿を見せてくれたように思う。
そんな、メルジェベトを千爽さんは、鮮やかに演じて見せてくれた。
昔の千爽さんにはない、柔軟さを感じた。
(エルドラドのときが最近見た千爽さんだったので)

ロミュアルド
「弱さ」「エゴ」「キレル若者」を感じた。
もっとほかの部分もあるのかもしれない。
最初のシーンと最後のシーンは同じようでいて、違う。
同じセリフなのに、意味が違う。
最初は、ロミュアルドは、エヴァンジェリンを愛していて、やさしいんだと思っていた。
嫉妬に狂うさまは、哀れにさえ思えた。
短剣を握り、エヴァンジェリンを刺す。
「ほかの者の手に渡るくらいなら」というエゴ。
「愛」って本当は、エゴなんですね。

一色さんは最初のやさしい王子様のような登場から、嫉妬に狂う様子、戦うところ、最後にエヴァンジェリンを襲う思いつめた姿まで、しっかり演じて見せてくれました。
チャットのところも、面白いところは面白く、かっこいいダンスもびしっと決めてくれました。

ジェラジュニス
那月さん。
永遠を生きる魔族の長。
雰囲気が、出てきた瞬間から、周りが凍りつくよう。
ジェラジュニスは、結局何を求めていたんだろう。
作者の言葉によれば、「登場する魔族の一人、ジェラジュニスは、永遠の命を授けられたがために大きな後悔に苛まれます。その後悔は彼の心を常に責め続け、永遠という時の中でけして先に進むことはありません。」(プログラムより)とある。
苦悩?
後悔?
永遠を生きなければならないものの悲しみ。
アンジェネがいながら、エヴァンジェリンにひかれていったのはなぜ?
永遠を与えることは魔族を増やすこと?
同じ悲しみを共有するものを作りたい?
永遠を求めることに意味はないと知っているジェラジュニス。
なら、なぜ、エヴァンジェリンをいけにえに?
わからないことが多すぎる。

アンジェネ
アンジェネは、強さ。
鞭を持って現れるのも愛ゆえの強さを象徴しているのではないか。
というのは、少女時代は白いドレスであどけなく踊るが、愛に目覚め、ジェラジュニスとともに生きるようになってからは、魔族になった。
魔族になりたいとか、永遠に一緒にいたいとか、本当に愛してなくちゃできないことだろう。
アンジェネは愛の強さ。
可憐な少女と、魔族と、現代の女の子(チャット)とさまざまな顔を見せてくれる。
美森さんの強い女は今までに見たことがない、新しいキャラクターのような気がする。
新たな魅力発見。

ライシァム
ヴェルコラック城とともに、永遠を生きる者。
ジェラジュニスよりも、長く生きている。
本当に寡黙な執事。
黒い服にロングストレートの黒髪。
もう、かっこよくてかっこよくて、ほとんどセリフはないんだけど、肝心なところにいつもいる。
ライシァム。
職務に忠実。伯爵に忠実。
魔族中の魔族っていう感じ。
何もかもわかっているというのがこの役みたい。
安希さんは、チャットのときがめちゃくちゃ明るくて、役とのギャップが大きい。
髪型もチャットのときは金髪で、セミロングでパーマがふわっとかかっていて。
相変わらずダンスがシャープでした。

エヴァンジェリン
エヴァンジェリンは少女。
一本気な。
白い服は純真な心を象徴しているのか?
たぶん、そうだろう。
白い少女。エヴァンジェリンに黒ずくめの伯爵が心ひかれる。黒と白のダンス。

ロミュアルドには、恋していない。
白い無垢な少女でありながら、望まぬ結婚であっても、受け入れる大人の部分もある。

ゆめのさんは、その二つの部分をよく表現していました。

今さっき、ゆめのさんについて調べたら、桐生さんと同期だったんですね。
『ASUKAの嵐』の「冬花の精」を東京公演でやってたんですか。
見てたはず。でも、記憶が、、、、。
しかし、今回は、とても、新鮮でした。

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『100年に一度の契約とは何だったのか?
「悪魔」は存在するのか?
老いることなく、永遠の時を過ごす魔族。
彼らにとって何が必要なのか?』

私はその答えが、劇中にあるのではないかと思って、観劇した。
しかし、受け取ったものは
「人間とは、どうしようもない存在である。」
というメッセージ。

だから、考えて生きていけよっていうことなんだろう。

いや、もっと深い何かがあるのかもしれないが、私が考えられたのはこういうこと。

6人の登場人物だけでこれだけの世界を作り出したというのは、驚異だ。
6人の誰に感情移入するかによって、受け取り方は色々だろうと思う。

チャットの出てくるシーンによって、ほどよい味付けがされて、深刻になりすぎることなく、展開する。
那月さんが、関西弁で客席に語りかけるなんて!!
(見てる本数が少ないから、超二枚目のイメージが抜けてないのかもしれません)

あと、もう少し、続く予定です。

(なんか、うまくまとまらないけど、とりあえずアップしちゃいます。)


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