私とOSK(2)「闇の貴公子」

さて、月刊「ミュージカル」という雑誌は高いので、滅多に購入せず、立ち読み程度で過ごしていたが、たまにあやめ池公演の写真などが載っていたりした。
唯一名前を覚えた「那月峻」の名前が目に触れることはなく、(この雑誌に載るのは東雲あきらとか煌みちるとかだった)、東京公演も目立たず、で随分月日が流れた。

さて、世の中に「陰陽師」ブームがやってきていた。
たまたま、夢枕獏の「陰陽師」を古本屋で手にとって読んだ。面白かった。
そしたら、池袋芸術劇場小ホールで「陰陽師」をKotodama企画というところが上演するというので、見に行った。これも、面白かった。(安倍晴明を児玉信夫が演じた。平成12年。)
で、「闇の貴公子」だ。ネットで見たのが最初か、雑誌で見たのが最初か覚えていない。
洋さんと那月さんの顔が半分ずつのあのポスター。ブルーが基調になっている。およそ、宝塚的な華々しさとは縁遠い、思いっきり作品主体ですという主張がはっきりしているポスター。これを見て、ああ、見に行きたいなと思った。
そして、那月さん、トップ就任!おお、あの人がついに!という思いで是非見に行きたいと思った。
これは、「ミュージカル」に書いてあったと思う。洋さんとのWトップだと言うことはそれで知った。

会場は日本青年館だった。
宝塚の公演で、何度か来ていたが、その時とはまったく雰囲気が違っていた。
まず、お花。「誰々さん江」というお花がずらっと並んでいた。
物販も結構広く作ってあって、ブロマイドもビデオも売っていた。
プログラムが欲しかったが、なぜか売り切れていて、あきらめた。
そうそう、友の会の入会案内があったなあ。
あちこちで、関西弁の会話が聞こえてきた。

さあ、いよいよ開演だ。
当時の日記を探してみる。

「6月10日
闇の貴公子~安倍晴明と源博雅~OSK公演

北原佐和子作演出

洋あおい/源博雅
那月峻/安倍晴明

 陰陽師シリーズ。
 酒呑童子と茨木童子が、芦屋道満の手先で、博雅が、茨木童子に恋をする。晴明は道満と戦う。というのが、大筋。
晴明には式神がいて、それが、5人いる。母は狐。
博雅は、道長と友人という設定。
とにかく、おもしろい。お話が、おもしろかった。だれが、というようにスターを気にするのじゃなくて、主人公の行方がどうなるか、それが、気になる、ということは、ようするに、ほんとうに、お芝居にひきこまれていたということだろう。
 お芝居に踊りも歌も無理なく入っていた。

あと、娘役が、みんな元気が良かった。本当に、おもしろかった。強い女が出てきても男役が見劣りしない。これは、女性作者だからだろうか。」


そのほか、那月さんの歌がよいとか、洋さんの歌がよいとか、式神の(女役)の歩き方に度肝を抜かれたとか、道満が恐かったとかということを覚えている。

沙月梨乃さんが強く悲しい、茨木童子を演じていて、それがかっこよかったと思う。
若木さんの葛の葉も美しかったけど、物語の中ではあんまりいい役ではなかったような。

娘役に主張があるところが気に入った。
それで、北林佐和子という名前がインプットされた。

完全にはまったわけではなく、東京公演が来たら、また見に行きたいな位の気持ちだった。



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