グランドホテル 感想2

ミュージカル
グランドホテル

1月22日(日)
東京国際フォーラムC

<スタッフ>
原作 ヴィッキー・バウム
脚本 ルーサー・デイヴィス
作詞・作曲 ロバート・ライト&ジョージ・フォレスト
追加作詞・作曲 モーリー・イェストン
演出 グレン・ウォルホード

<キャスト>
エリザベータ・グルーシンスカヤ   前田美波里
エリックス・フォン・ガイゲルン男爵  岡幸二郎
フレムシェン   紫吹淳
ラファエラ   諏訪マリー
エリック パク・トンハ
ドクター・オッテルンシュラーグ  藤木孝
ヘルマン・プライジング 田中健
オットー・クリンゲライン  小堺一機

サンダー 児玉謙次
ウィット  田中正彦
ショーファー 岩崎ひろし
ズィノヴィッツ 清水昭彦

ジゴロ 西島鉱治
伯爵夫人 向高明日美

<アンサンブル>
金澤博・家塚敦子・初音ひかり・西原純・佐々木誠・小原和彦・中村元紀・青山航士・高山光乗・柳橋さやか・上野聖太・高橋千佳

<感想>
ベルリンのグランドホテル。

8回目の引退公演中のバレリーナ、エリザベータ・グルーシンスカヤがラファエラと現れる。
彼女は、もう、踊る気力がない。
観客から愛がもらえないから。

もう、ここら辺が今の私のツボなんですね。
仕事に対する愛情の感じられなくなったなんて、感情移入するにはもってこいの役柄。
だからかな、役としてはグルーシンスカヤが一番気になった。

ラファエラの諏訪さんの歌には感動。
1回目に見たときより2回目に見たときの方がずんと胸に迫るものがあった。
友人というのか、どういう関係なのかわからないけれど、ものすごくグルーシンスカヤのことを思っているんだな。22年も思い続けているんだなというのが痛いほど伝わってきた。最後、男爵のことをグルーシンスカヤに伝えないようにするところが素晴らしかった。

ガイゲルン男爵!
うまい。歌もうまいし。ルックスもよい。
男爵の優しい、親切なところがよく出ていたと思う。
ステーションの薔薇というナンバーに初回は泣いた。
2回目はグルーシンスカヤと一緒になるところの歌がよかった。
「貴方の払ってきた犠牲に」というような歌詞があったような気がするのだが、そこがいいなあと思った。

オットー・クリンゲライン
小堺さんはこの役がはまっていた。
リトルショップのときよりずっとよかった。

フレムシェン
紫吹さんは足がキレイでキレイで。ついつい目がいっちゃう。
振付なのか演出なのか足を強調するようなポーズが多い。
でも、美しい足なので、思いっきり見ちゃいます。
もちろんダンスシーンもよかったです。

プライジング
なんか、この舞台がやってることが現実の世界とかぶってる気がして。
嘘ついて、取り繕ったけど逮捕されちゃう(殺人だけど)社長。

このプライジングは家庭向けの顔もあるんだってことが最初に出てくる。
子どもに電話でお話を読む(歌う)シーンの曲があって、おとぎ話の風を装っているが、
彼が窮地に陥ったときにも歌われる。
「あ”ーあ”ー」と。
ちょっと変態のところもあるけど、弱い人間の代表なんだろうなこの人物は。
昔見た宝塚版ではプライジングの歌がカットされていたので、こんな曲もあったのかと初めて知る。

エリック
彼はとてもまじめなんだなと言うのがよく伝わってきた。
「クリンゲライン様にタクシーを!!」がいい声でよかった。

ドクター・オッテルンシュラーゲ
この人の登場から物語がはじまる。
最後もこの人がしめる。
ホテルで起こること全部知ってるんです。
でも、さすが藤木さん、存在感がありました。


人生を探しに来たオットーは最初はホテルに泊まれないかも知れなかった。そこへ男爵がやってきて泊まれるようにしてあげる。
男爵はずーっとホテルにいるらしい。しかし、彼は真実の愛を見つけて生きようとするのに殺されてしまう。=「死」。
でも、エリックには赤ん坊が生まれる。

フレムシェンには赤ちゃんが。オットーは病気で死が近い。

<愛と死のボレロ>が挿入されているのは意味のあることと思えた。

「来て」は「去る」ホテルのロビー。
それはこの世に重なるのだろう。
「生まれ」ては「死ぬ」それがこの世の中だから。

とっても「無常」観に溢れるテーマの作品でした。

照明にはレ・ミゼのような光の色によってシーンを分けるという手法が使われていたと思います。
不幸な場面は黄色っぽいけど、幸せな所は白いというような。
特に、フレムシェンの歌で過去を歌うシーンに明確に使われていたと思う。

ダンスシーンのところでは、とても上手なアンサンブルの人がいました。


まだまだ書き足りないような気もするけれども、とりあえず。

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この記事へのコメント

Prairie
2006年01月26日 12:31
「グランドホテル」はおもしろかったですね。
アンサンブルの中でダンスがとても上手い人って、あの社交ダンスカップルですか?
あの男性の方は、ダンサーの西島千博さん
(スターダンサーズ・バレエ団)の実弟さん
ですよ~。
2006年01月26日 14:10
色々ブツブツ言ってる感想ですが、トラバさせていただきました。
(^^;
昨日、会った友人は、西島一博さんを劇場で見かけたと言ってました。
舞台は演出が変わると、こうも違ってくるのだ!と、改めてビックリしました。
seiya
2006年01月26日 21:12
Prairieさんいらっしゃい。
「グランドホテル」楽しんでいただけてよかったです。
アンサンブルのダンサーは西島さんではなくて、西原さんと高山さんではないかと思います。
でも、西島鉱治さんが西島千博さんの弟だったとは知りませんでした。
なんとなく似てるなとは思いましたが。教えてくださってありがとう。
seiya
2006年01月26日 21:18
midoriさん、こんばんは。
トラバありがとうございます。
midoriさんの感想も読ませていただきました。
月組版を見ただけなので、トミー・チューンの演出は想像するのみなのですが、やはり相当の違いがあるのですね。ちなみに、月組バージョンではオットーが主人公という扱いでしたから、ラファエラとか、グルーシンスカヤの気持ちはあんまり伝わってこなかった気がします。
本当に、見られるものは見に行くべきですね。

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