レディ・レインの肖像 観劇感想 その4

ポーランドの戦場で友人を捜すフランツ。
舞台後方から登場。
濃紺のロングコートに旅行用鞄を持っています。
フランツは一生懸命に捜します。
舞台に上がる前に、客席を、ポーランドに見立てて、ぐるぐる捜します。
必死に捜すフランツの表情がいいです。
そして、舞台上へ、あ、友人がいたのね、と思わせて置いて、ロシアの人に打たれてしまいます。
鞄を落として、両手をあげて、打たれてしまうところ。
打たれた後、苦しみながら、レディ・レインと呼びながら死んじゃうところ。
ここ全部一人で場を持たせるんです。
桐生さんやっぱり芝居うまいなあと思いました。
どうして死んじゃうの~、フランツはいい人なのに、、、、。
心の中で泣きました。
レディ・レインを残して行っちゃうなんて、、、、。

さて、そのあと、喪服のレディ・レイン登場。ヨハンも登場。レディはすっかり、大人な感じ。
レディの嘆きは胸に突き刺さるよう。
「何も約束を果たしていない。一緒にワルツを踊ってくださるって言ったのに、、、。」
(こういう感じの台詞)
切ないですね。
そしてクライマックス。心臓にナイフを突き刺します。

私は自殺じゃなくてもいいんじゃないかと思いました。
自殺が好きじゃないというのと、フランツを思い続けて、自然に亡くなってもやはり、絵に心は宿ったんじゃないかと思うのです。
そのくらい好きだーっていう気持ちは伝わってきたから、、、。

レディ・レインは白いドレスの少女となって、美術館に。
ジェラールとクリスは絵の前に静止している。
レディはジェラールがフランツの生まれ変わりだと分る。そして彼女の手が触れると、ジェラールは動き出す。そして、フランツのとしての記憶を思い出す。
レディは言う。「私、旅をしている間に少しは大人になったのよ。」
かわいい~。
クリスも目覚めて、ヨハンだったことを知る。
ジェラールがクリスに自分とレディの二人の肖像画を描いて欲しいと頼む。
そして肖像画の中に入っていく二人。

その後、ニュースを読み上げるアナウンスの声。
(このアナウンス原稿がちょっと、アナウンス原稿と言うにはお粗末な文章な気がした)
クリス・オージェ氏のお話。
「誰にもこの絵を売ることはできません」

レディとフランツがワルツを踊ります。
最初の約束をここで果たすんですね。
こういうところも今回の芝居の気に入ったところです。
「デビュタント」って言葉がありますが、
あれは白いドレスで、ワルツを踊る社交界へのデビューでしたよね。(多分)
そんなことを意識して白いドレスにしたのかな。(時代的にはよくわからないんですけど)
お芝居の部分は、全体として良かったです。

ショーについてはまた後ほど。

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この記事へのコメント

ちどり
2005年06月07日 21:43
>白いドレスで、ワルツを踊る社交界へのデビュー

あーなるほど。そういう含みがあったのか。
なかったかもしれないけど、あったのかもしれない、と思わせるような丁寧な作りでしたよね。
seiya
2005年06月07日 23:16
全く、私の想像ですが、、、。
こういうシチュエーションって歌劇的ですよね。
丁寧に作られていたと思います。
midori
2005年06月08日 11:51
そこかしこに、観る側が想いや物語を広げられる余地があったのが、とても嬉しく感動的でした。
歌劇では、現実世界では照れてしまうような美しく切ない物語もヤッパリ観たいと思います。
たまには、そんなお伽噺も素敵だと思うんです。
リアルな芝居はソトでも沢山ありますから。
seiya
2005年06月08日 21:10
>そこかしこに、観る側が想いや物語を広げられる余地があったのが、とても嬉しく感動的でした。

本当にそうですね。
レディ・レインの絵が旅した道のりとか、ヨハンのその後とか、つい、想像してしまいます。

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